【フィルムカメラ】
PRAKTICA VLC3 東ドイツ PENTACON Carl Zeiss Jena製カメラとエース玉 PANCOLAR F1.8 / 50mmの話。
【PRAKTICA VLC3】
非常にややこしい、「PENTACON」の由来について。
第二次世界大戦後ドイツが東西に分裂したことに伴いツァイス・イコンが分裂した際、東側のカールツァイス・イエナと、西側のツァイス・オプトンに別れました。戦前カメラ製造を担っていたツァイス・イコンも東西に別れました。
その後、東西ドイツで、カールツァイスのカメラ事業のコンタックスブランドは、非常にややこしい変遷を経て行くことになります。
東西ツァイスでカメラの商標に関して争いがあり、訴訟の結果、西ドイツ側のツァイス・イコンは東側で旧来のコンタックス・ブランドを使用できず、東ドイツ側のツァイス・イコンは西側でコンタックス・ブランドを使用できないこととなってしまいました。
東ドイツ側のツァイス・イコンで既に製造が始まっていた一眼レフカメラのコンタックスは西側では「ペンタプリズムを持つコンタックス」との意から「ペンタコン」ブランドで販売されるようになりました。
コンタックス製造ラインとその西ドイツ向けブランドペンタコンは、製造元を集中させる東ドイルの国家政策により、カメラ・ウェルクシュテーテンに移管されました。
1953年、カメラ・ウェルクシュテーテンは人民公社カメラウェルケに社名を変更しました。
1964年にコンビナート・人民公社ペンタコンに社名を変更後、紆余曲折を経て1985年にはコンビナート・人民公社カール・ツァイス(イエナ)の傘下に入る事になります。
★1990年、東西ドイツ統一に伴い、人民公社ペンタコンは、巨大企業グループとなったカール・ツァイスから離れ独立し、ペンタコン・ドレスデンを設立します。
しかしながらドイツ統一後の経済の変化に対応できずに、シュナイダー・クロイツナッハ(現・シュナイダー・オプティクス)に吸収されて、1997年に設立されたシュナイダー・ドレスデンに事業継承されます。
現在は再びPENTACONを社名として掲げています。
プラクチカVLC3は、1974年発売のプラクチカ VLCの3世代目になります。
プラクチカ VLC(PRAKTICA VLC 1974年発売)は、ファインダーとフォーカシングスクリーンが交換式のカメラでした。ファインダーは'ウェストレベル、プリズム、視度調整付き高倍率、の3種類が用意されていました。
プラクチカ VLC2(PRAKTICA VLC2 1976年発売)は、プラクチカ VLCをその基本とし、プリズムカバーがずんぐりとした台形に近い形になり、軍艦部前面向かって左に機種名である「VLC2」が表示されました。
プラクチカVLC3(PRAKTICA VLC3 1978年発売)は、スプリットイメージとマイクロプリズムの付いた改良型フルネルレンズ式フォーカシングスクリーとグリップしやすくするための突起のついたカバーリングに変更されたモデルです。
シンガポールの中古カメラ屋さんを紹介する動画を撮りに行って、偶然見つけたパンカラーF1.8/50mm付のフィルムカメラとして、プラクチカVLC3を衝動買いしてしまいました。
カメラの状態は42年前のカメラとは思えないほどの意程度の良さで、久しぶりにフィルムで写真撮ってみようかという気になりました。
——
他にもインスタグラム(Instagram)に写真をアップしています。
Twitter もやってます!
https://www.instagram.com/twoninezerothreeonefive/
https://twitter.com/MasaCamera3
#オールドレンズ #オールドカメラ #ペンタコン
【関連書籍】
フィルムカメラ・ライフ 2019-2020 (玄光社MOOK) (日本語) ムック – 2019/10/31
フィルムカメラ・スタートブック Kindle版
https://amzn.to/34UtQgY
オールドレンズ実写図鑑 (エイムック 4409) (日本語) ムック – 2019/7/23
【関連商品】
コダック/KODAK カラーネガフィルム GOLD 200-36EX 10本パック
0 件のコメント:
コメントを投稿